都電おもいで広場と荒川車庫を見学|開館は土・日・祝10〜16時・入場無料|水戸岡デザイン8501号車に会う方法と遷車台【荒川車庫前】

子鉄・鉄道スポット

🚋 結論(30秒まとめ)

  • 「都電おもいで広場」は、昭和の旧型都電2両を無料で見学できる展示スポット。すぐ隣の荒川車庫とあわせて楽しめます。
  • アクセスは東京さくらトラム(都電荒川線)の三ノ輪橋から荒川車庫前まで乗車約20分(日中ダイヤで約22分)。降りてすぐ目の前でアクセス抜群。
  • 都電おもいで広場の開館は土・日・祝の10〜16時(第2・第3日曜は休館)。訪問前にご確認を。
  • この日の“ラッキー”は2つ。①水戸岡鋭治デザインのリニューアル車両「8501号車」②本線から車庫へ入線する瞬間に遭遇。
  • 8501号車の運行日は公表されていません。都営交通アプリの走行位置情報(2026年4月開始・車両の色や形式をアイコン表示)が手がかり。確実に知りたいときは都営交通お客様センターへ。
  • 荒川車庫の中に入れるのは、毎年10月ごろの「荒川線の日」記念イベント(2025年は10月19日・車両撮影会・車両工場内見学など)。
  • 車庫の名物「遷車台(トラバーサー)」は、線路ごと車両をスライドさせて移動させる仕掛け。
  • 子鉄ファミリーにもおすすめのコース。訪問日:2026年5月2日。

訪問日は5月2日。東京さくらトラム(都電荒川線)の起点・三ノ輪橋から都電に揺られて、「荒川車庫前」へ向かいました。お目当ては、無料で旧型都電に会える「都電おもいで広場」と、すぐ隣の荒川車庫。実際に行ってみると、思いがけない“ラッキー”もありました。子鉄ファミリーにもおすすめのコースです。

三ノ輪橋停留場から出発

スタートは、昭和の風情が色濃く残る三ノ輪橋停留場。レトロな雰囲気の電停で、ここから都電に乗り込みます。

三ノ輪橋停留場
昭和の風情が残る三ノ輪橋停留場。今回のスタート地点
三ノ輪橋から都電に乗車
黄色い都電に乗り込みます

荒川車庫前で下車。目的地は駅の目の前

三ノ輪橋から荒川車庫前までは乗車約20分(日中ダイヤでおよそ22分)。終点ではありませんが、目的地は駅を降りてすぐ目の前で、アクセスは抜群です。

荒川車庫前停留場
荒川車庫前で下車。目的地は駅の目の前

まずは「都電おもいで広場」へ|昔の路面電車に会える(入場無料)

最初に向かったのは「都電おもいで広場」。入場は無料で、昭和の旧型都電2両が展示されています。開館は土・日・祝日の10時〜16時(第2・第3日曜は休館)と限られているのでご注意を。

都電おもいで広場の案内
「都電おもいで広場」の入口。入場無料です
5500形PCCカー(5501号車)
昭和29年製の5500形「PCCカー」(5501号車)。流線型のレトロな車体
PCCカーの解説パネル
すぐ横にPCCカーの解説パネル。製造の経緯や定員も学べます

1両目は、アメリカの最新技術を取り入れて昭和29年(1954年)につくられた5500形「PCCカー」(5501号車)。流線型の車体が特徴です。車内には、沿線をイメージしたジオラマや資料の展示ケースもあります。

7500形(7504号車)
もう1両は黄色い7500形(7504号車)。前面に「荒川車庫前」の表示
運転台 出入口の案内
「運転台 出入口」の案内。運転台に入って座れます

もう1両は黄色い7500形(7504号車)。こちらは車内に入ることができ、運転台にも入って座れます(「運転台 出入口」の案内あり)。子どもが大喜びするポイントです。

つづいて荒川車庫へ

おもいで広場のすぐ隣が、現役の荒川車庫(荒川電車営業所)。たくさんの都電が並ぶ姿は壮観です。そしてここで、2つのラッキーに出会いました。

荒川車庫に並ぶ都電
車庫にずらりと並ぶ現役の都電たち

🍀 ラッキーその1:水戸岡鋭治デザインのリニューアル車両「8501号車」

JR九州「ななつ星 in 九州」などで知られるデザイナー・水戸岡鋭治氏がデザインした、リニューアル車両「8501号車」に遭遇。懐かしの山吹色をまとい、床・壁・天井・ベンチが木製という特別な一両です(2026年4月16日に運行を開始)。

水戸岡鋭治デザインの8501号車(山吹色)
正面から見た山吹色の8501号車。前面に「TODEN 8501」の表示

8501号車に会うには?——運行日は非公表、探し方は3つ

8501号車は1両だけの特別な車両で、東京都交通局から「この日に走ります」という運行予定は公表されていません(2026年9月時点・※1)。私が出会えたのも偶然でした。それでも狙うなら、次の3つが手がかりになります。

  • 都営交通アプリの走行位置情報を見る——2026年4月1日から、東京さくらトラム(都電荒川線)の走行位置が5秒ごとに更新され、車両の色や形式もアイコンで表示されると交通局が案内しています(※2)。山吹色の8501号車を探す手がかりになりそうです(時刻・行先の表示はありません)
  • 荒川車庫前で待つ——都電は全車がこの車庫を拠点にしています。車庫に停まっている姿や、本線から入線してくる瞬間を見られる可能性があるのがここです。私が見たのも車庫の中でした
  • 都営交通お客様センターに問い合わせる——03-3816-5700(9時〜20時・年中無休※1)。運行日を教えてもらえるとは限りませんが、公式の窓口はここです

なお8501号車の内装は、床・壁・天井・ベンチ・カウンターロールブラインドがすべて木製で、床は寄木仕様、前方が見える杉材の組子が入っています(※1)。外から山吹色を眺めるだけでなく、乗れたときは車内もぜひ見てください。

🍀 ラッキーその2:本線から車庫へ“入線”する瞬間

本線から車庫へ入っていく都電を間近で見ることができました。タイミングが合わないとなかなか見られない光景です。

入線前 車庫への進路を示す矢印表示
入線前──車庫への進路を示す矢印表示(路面電車用)。まもなく本線から車両が入ってきます
入線中 本線から車庫へ入る8900形
入線中──本線から車庫へ入線する瞬間(8900形)
入線後 車庫で並ぶ都電
入線後──車庫に入り、他の都電と並びました

車庫の名物「遷車台(トラバーサー)」|線路ごとスライドして移動

そして圧巻だったのが、車庫に入った車両が線路ごと横にスライドして別の場所へ移動していく光景。これは「遷車台(トラバーサー)」という装置です。

荒川車庫は、本線とつながっていない車庫・工場の各線へ車両を移すために、この遷車台を使います。車両を載せた台が線路と直角の方向へ横移動し、目的の線へ橋渡しをするしくみ。ポイントは、台の上にも架線(電車線)が張られていること。そのため都電は牽引されるのではなく、運転士が乗り込んで自分の力(自走)で台に乗り入れ、台ごと横へ移動していきます。荒川車庫ならではの“名物”で、これが見られたのは大きなラッキーでした。

車庫に入ったオレンジ色の都電と遷車台
車庫に入ってきたオレンジ色の都電。中央の緑色が遷車台(トラバーサー)です
遷車台で横へスライドする都電
遷車台が線路ごと横へスライドし、車両を別の線へ移していきます

🎪 年に一度、荒川車庫の中に入れる「荒川線の日」記念イベント

ふだんは道路や停留場から眺めるだけの荒川車庫ですが、毎年10月ごろの「荒川線の日」記念イベントでは車庫の中に入れます。2025年は10月19日(日)11時〜15時(最終入場14時30分)に荒川車庫(荒川区西尾久8-33-7・荒川車庫前停留場すぐ)で開かれ、都電8900形などの車両撮影会、小学生以下の運転台見学、車両工場内の見学、踏切遮断機の実演、軌陸両用架線作業車の展示、グッズ販売・飲食ブースなどが用意されました(雨天決行・荒天中止・駐車場/駐輪場なし※3)。

2026年の開催日・内容は、例年9月ごろに東京都交通局から発表されます。おもいで広場や車庫を「中から」見たい方は、10月の予定を空けておいて発表を待つのがおすすめです。

まとめ

「都電おもいで広場」は無料で旧型都電に乗車気分を味わえ、すぐ隣の荒川車庫では現役の都電や、運が良ければ水戸岡デザインの8501号車・入線シーン・遷車台まで楽しめます。三ノ輪橋から都電に揺られて行く“レトロさんぽ”として、子連れにもおすすめのコースでした。

よくある質問(FAQ)

Q. 都電おもいで広場の入場料は?

A. 無料です。

Q. 開いているのはいつ?

A. 土・日・祝日の10時〜16時です(第2・第3日曜は休館、年末年始も休みです)。

Q. 三ノ輪橋から荒川車庫前まで何分?

A. 乗車約20分です(日中ダイヤでおよそ22分)。

Q. 子ども連れでも楽しめますか?

A. はい。黄色い7500形は車内に入れて運転台にも入れるので子どもに人気です。

Q. 遷車台(トラバーサー)はいつでも見られますか?

A. 車両の入換のタイミング次第のため、必ず見られるとは限りません。

Q. 水戸岡デザインの8501号車はいつ走っていますか?

A. 運行日は公表されていません。都営交通アプリの走行位置情報(車両の色・形式をアイコン表示)が手がかりになります。確実に知りたい場合は都営交通お客様センター(03-3816-5700)へ。

Q. 荒川車庫の中は見学できますか?

A. ふだんは入れません。毎年10月ごろの「荒川線の日」記念イベント(2025年は10月19日)で車両撮影会や車両工場内の見学ができます。

📎 出典・参考

▼ 東京・神奈川で電車が見えるスポットをまとめた記事はこちら。

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